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 ガンに関する Q&A 

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よくお寄せ頂くご質問にお答えします。
また、この他にもご質問がございましたらお気軽におたずねください

参考書籍と製造元の指導に基づき回答しています。

ガンと免疫へ

Q.ガンはどんな病気ですか?
Q.なぜガンになるのですか?
Q.「心臓」はなぜガンにならないのですか?
Q.自覚症状はどんなものがありますか?
Q.ポリープはガンとは違うのですか?
Q.早期ガン・進行ガンについて教えてください。
Q.「発ガン物質」にはどんなものがありますか?
Q.食べ物に含まれる発ガン物質はどんなものがありますか
Q.発ガン物質の他にガンを引き起こす要因は何ですか?
Q.ガンは遺伝したり伝染しますか?
Q.ガンの転移はなぜ起こるのですか?
Q.ガンの再発とはどんな状態をいうのですか?
Q.ガン細胞を「免疫」で殺せますか?


Qガンはどんな病気ですか?
A.遺伝子に異常が生じることによって、細胞が際限なく分裂・増殖を繰り返し、勝手に増え続けてしまう病気です。  
私たちの体は約60兆個の細胞から成り立っていて、正常な細胞は一定の法則にしたがって分裂・増殖を行うことで健康が維持されています。

ところが、遺伝子の変異によって異常をきたした細胞は、無秩序な分裂・増殖によりしこり(腫瘍)を作ります。この腫瘍のうち、増殖と成長のスピードが速い変異細胞でできたものを悪性腫瘍「ガン」と呼びます。
つまり、ガンは異常な細胞(=ガン細胞)が成長の過程で引起すさまざまな障害ということになります。

Qなぜガンになるのですか?
A.生物がガンになるのは、その体を作っている細胞が「分裂」して「増殖」することに深く関わっています。 
私たちの体は卵子と精子が結合し、分裂と増殖を繰り返した結果作られたものです。
はじめに生まれた細胞は、分裂を繰り返しながら様々な臓器や組織を作るための特別な細胞へと「分化」していきます。臓器や組織が完成すると、細胞はそこで分裂を停止し、あとは「再生せよ」という特別な命令が出されない限り、それ以上は増殖しません。

ところが、何らかの理由で細胞の中の遺伝子の一部に傷がつくと、その細胞は再び急激かつ無秩序な増殖を開始し、周囲の組織だけでなく遠くの臓器にまで移動し増殖するようになります。(転移)これが悪性の腫瘍細胞、つまりガン細胞です。
細胞の分裂は最終的にはその内部にある遺伝子によってコントロールされており、遺伝子に異常が起こらない限り、正常な細胞がガン化することはありません。

Q[心臓」はなぜガンにならないのですか?
A. 私たちの体を作っている正常な細胞がガン細胞に変わるのは“分裂”する細胞だということが前提にありますが、脳や脊髄をつくっている「中枢神経細胞」や、心臓の筋肉をつくっている「心筋細胞」は、小児になるまでの間に必要な分裂を終えるため成人は「中枢神経ガン」や「心臓ガン」にはならないとされています。 
他にも5歳以下の小児には「抹消神経細胞ガン」(神経芽種)、網膜のガン(網膜芽種)が生じますがやはり大人には生じることがありません。
また、大人の肝臓の細胞(実質細胞)は一般には分裂しませんが、必要とあれば分裂を再開できます。だから肝臓は、一部を切り取ってもトカゲの尻尾のように再生することができます。
とはいえこれは、肝臓の細胞はいつでもガン細胞に姿を変えてしまうことを意味している訳です。

Q.自覚症状はどんなものがありますか?
A. 癌は発生した部位によって、症状が認められることがありますが、無症状で進行し気がついた時には相当進行していたということもあるので、自覚症状だけで見つけることは難しいのです。次のうちどれか一つでも心当たりのある方は、すぐに受診してください。
@胃の具合が悪く、悪心(吐き気)、嘔吐、胸焼け、食欲がなく、食べ物の好みが変わった、短い日時で体重の減少がみられた、上腹部痛、黄疸があるなど
慢性胃炎、胃潰瘍、胃癌の疑いがあります。また膵臓・肝臓疾患にも 注意すべきです。
Aおりもの、不正出血がある、そのおりものが褐色をしていて悪臭がある。
→子宮癌など女性生殖器癌の疑いがあります。
B(外側上部に多い)乳房にしこりがある。
→乳癌の疑いがあります。
C飲み込む時に使えるような気がする、疼痛(いたみ)など。
→喉頭・咽頭及び食道癌の症状の疑いがあります。
D便に血液や粘液が混じる、時に比較的多量の出血がある、便が細い、悪臭がある、下痢など。
→大腸癌の症状の疑いがあります。
Eせきが続いたり、タンに血が混じったりする。悪臭がする。胸痛がある。
→気管支など気道及び肺癌の症状の疑いがあります。
F声がかすれる。
→ポリープ・喉頭癌の症状の疑いがあります。
G舌や皮膚に治りにくい潰瘍(ただれ)がある。疼痛がある。
→舌癌・皮膚部の症状の疑いがあります。
H尿の出が悪かったり、血が混じったりする。
→腎癌・膀胱癌・前立腺癌・前立腺肥大・結石の疑いがあります。

ここに記載したものはほんの一部ですが、悪性腫瘍を含め、難治性疾患にかからないためにも、人間ドックに入るなり、健康診断を定期的に受けることです。

Q.ポリープはガンとは違うのですか?
A. 周囲の組織と関係なく細胞が異常に増殖した結果、作られる細胞のかたまりを腫瘍(しこりまたは新生物)と言いますが、細胞が本来のサイクルに関係なく増殖・転移し、生命の危険を脅かす可能性のあるものを悪性腫瘍=ガンと呼びます
人の体は訳60兆個の細胞からできていて、どこかが傷ついたとき、周囲の細胞が増殖して傷口を修復します。ところが、傷ついた箇所の修復前に細胞が発ガン物質などに攻撃されると、正常細胞もガン細胞に変わって増殖していきます。これが「ガン細胞」と呼ばれますが、傷口の細胞が攻撃される前に正常細胞によって修復されて元の状態より増えて盛り上がったようになったのが「良性腫瘍=ポリープ」です。

よくできる臓器に声帯・胃・胆のう・大腸などがありますが、できる臓器によって性質や種類は異なります。良性腫瘍でも悪性腫瘍に変化する場合があるので注意が必要です。

Q.早期ガン・進行ガンについて教えてください。
A. ガンが発生した初期の段階を「早期ガン」、早期ガンが広がりはじめると「進行ガン」という段階になります。 
「早期ガン」の時点では、周囲の組織にガンは広がっていないので除去が可能な状態です。
医学の進歩により、この段階でガンを発見し、切除すれば ほとんどが完治します。(どの程度のものを早期ガンと定義するかは各臓器によってまちまちです)
早期ガンが広がり始めると「進行ガン」という段階になります。進行ガンのうち、周囲の組織に広がるガンを「浸潤ガン」、最初に現れた臓器に留まっているガンを「限局ガン」、ガン細胞が血液やリンパ液の流れに乗って他の臓器で増えた場合「転移」と呼びます。
そして、進行ガンがさらに複数の臓器に転移して完治の可能性が低くなった段階を「末期ガン」と呼びます。

Q.発ガン物質って何ですか
A. 正常な細胞の遺伝子(DNA)を傷つけてガンを引き起こす「主犯」でタバコ・排気ガス・アスベスト・農薬などの確認されているもので63種類、発ガン性を疑われている物質は約260種類あります。
細胞の設計図である遺伝子DNAが「発ガン物質」によって傷つけられると、普通は修復遺伝子が働いて治してくれますが、修復遺伝子まで傷つき、修復作業が追いつかなくなると際限なく設計図のミスコピーが続き、ついにはガン細胞へと変化してしまいます。

主犯である発ガン物質が遺伝子を攻撃しようとすると、遺伝子は免疫(防衛)システムで守ってくれますが、そこへ共犯である物質が登場して防衛システムを攻撃して壊そうとします。

特にストレスなどで免疫(防衛)システムがうまく働いてくれないとなると、主犯と共犯のタッグはここぞとばかりに攻撃を仕掛けてきます。

● 主なガンの主犯と共犯の関係 ●
主犯 共犯
肺ガン 喫煙    喫煙
食道ガン 喫煙 アルコール
胃ガン 喫煙
食べ合わせ(ニトロソアミン)
肉・魚のこげ(ヘテロサイクリックアミン)
アルコール
塩分の摂りすぎ
大腸ガン 肉の食べすぎ(ニトロソアミン) 脂肪の摂り過ぎ
(二次胆汁酸)


酒もタバコもやらない人が、食道ガンにかかる確率を「1」とすると、酒を毎日1.5合以上飲むヘビースモカーは約30倍もガンにかかる確率が高くなってしまいます!!

● 身近にある発ガン物質 ●
発ガン物質 発症の危険性のあるガン 特徴
アフラトキシン 肝臓ガン 食物に生えるカビが放出する毒素
カビの生えた穀物・木の実などから見つかる
アスベスト(石綿) 肺ガン・胃ガン
大腸ガン
繊維状の鉱物を綿のようにもみほぐした物質1980年代まで耐火材料、保温材料、建造物に用いられた。
アルコール飲料 口腔ガン・喉頭ガン
咽頭ガン・食道ガン
ビール・ワイン・蒸留酒などに<アセトアルデヒド・ニトロソアミン・アフラトキシン・ウレタン・アスベスト・ヒ素化合物>などが見つかる。アルコールは代謝により、アセトアルデヒドに変化する。
酸化エチレン 白血病・骨髄腫・膵臓ガン
脳腫瘍・悪性リンパ腫
不凍液・ポリエステルの材料として使用された。
シリカ(空気中の結晶状粒子) 肺ガン 石英(クオーツ)のケズリかすが空気中の結晶シリカとなる。
タバコ 肺ガン・膀胱ガン・腎臓ガン
口腔ガン・喉頭ガン・咽頭ガン
食道ガン・口唇ガン・膵臓ガン
タバコの煙の中には4000種以上の化学物質・金属<ベンツピレン・ベンゼン・ホルムアルデヒド・ニトロソアミン・ウレタン・ヒ素・クロム・ニッケルなど>が見つかっている。
タール・鉱物油 皮膚ガン・肺ガン・口腔ガン
咽頭ガン・食道ガン・胃ガン
膀胱ガン・白血病・陰嚢ガン
タールは防腐剤・塗料として利用されるほか、さまざまな薬品・化粧品の材料になる。鉱物油はさらに精製され、エンジンオイルや機械油として利用される。
ヒ素・ヒ素化合物 皮膚ガン・膀胱ガン・大腸ガン
腎臓ガン・肝臓ガン・肺ガン
木材腐食防止剤・除草剤・殺虫剤・乾燥剤などに利用される他、一部のヒ素化合物は白血病・皮膚病の薬として用いられる。
ベンゼン 白血病・悪性リンパ腫 プラスチック・樹脂・ゴム・薬剤などの材料や溶剤として大量に消費される化学物質のひとつ。タバコの煙にも含まれる。
ラドン 肺ガン 気体として存在する放射性化学物質。

Q.食べ物に含まれる発ガン物質はどんなものがありますか?
A. 魚や肉などの動物性タンパク質をこがしたときに発生する「ヘテロサイクリックアミン」や肉類と野菜の食べ合わせで発生する「ニトロソアミン」などが主犯になります。
私たちの環境下に存在する物質で最強の発ガン物質は、ピーナッツなどのナッツ類に発生するカビが放出する毒素「アフラトキシン」です。
一方、体内で作り出される発ガン物質の代表が「ニトロソアミン」です。この物質は、私たちが食事をするときに食べ物に含まれている第2アミンと亜硝酸という2つの物質が胃の中で反応して生じる物質です。食物にはごく弱い発ガン性を持つ様々な物質が少量ながら含まれています。食物からこれらを取り除くことは不可能ですが、ニトロソアミンはビタミンCによって生成が抑えられることがわかっています。
また、食物中の発ガン物質を少しでも早く体外に出すために排泄を早めることが大切です。そのためには、食物繊維の多い食事によって消化器の働きを活発にし、排泄を早め、発ガン物質とカラダの接触時間を短くすることが必要です。

Q.発ガン物質の他にガンを引き起こす要因は何ですか
A.すべてのガンは遺伝子の異常が原因です。つまり、遺伝子DNAを傷つける要因すべてが、ガンを引き起こす可能性を持っています。
たとえば、過剰な日光浴などで紫外線をあびすぎるとDNAに変異がおこります。その結果、元の細胞とは違う性質を持った細胞が生まれ、皮膚ガンを引き起こします。
ある種のウイルスも発ガンのきっかけになります。C型肝炎ウイルスの感染が肝臓ガンの発症に深く関係しています。

ただし、日常生活に潜むこれらの要因に神経質になるよりも、ガン発症要因全体の約3分の2を占める食生活や喫煙習慣の改善を行う方が予防に効果的です。

Q.ガンは遺伝したり伝染しますか?
A.ガンは後天的に遺伝子が変異を起こすことによっておきます。その人個人の遺伝子トラブルですから、子孫に遺伝することはありません。
ガンは伝染しませんが、ガンを引き起こすウイルスや感染症は存在します。 
ただし、遺伝子の変異が生殖細胞(卵子や精子)に起こった場合には、親から子へそっくり受け継がれるため、ガン発症の危険度も子孫に代々伝わることになります。
また、生殖細胞に変異がなくても、受精卵が分割して成長し始めた初期の段階(胚)に変異が生じると、それ以降の細胞分裂によって生まれる全身のさまざまな細胞にその変異が受け継がれてしまいます。ガンは普通、ある程度加齢が進まないと発症しにくいのですが、このような遺伝性のガン因子を持つ人は若年性ガンを発症しやすく、ガンの進行も速いため、生存率が低くなります。

ある家系やある民族の食生活を含む生活習慣が引き継がれることで、ガンを発症させやすくすることも考えられます。塩分をとり過ぎることによって胃ガンになりやすかったり、肉類を多くとる習慣によって大腸ガンになりやすい、喫煙習慣によって肺ガンになりやすいなどはよく知られています。

Q.ガンの転移はなぜ起きるのですか?
A.最初に発生したところから別の部位に移動して、増殖を始めることを「転移」といいます。正常な細胞ならば他の臓器では増殖できませんが、ガン細胞は他の臓器でも増殖できるのです。 
ガンが最初に発生したところ(原発部位)に留まっていれば、外科手術で取り去ることにより完治することもありますが、ガンが厄介なのは、急速に増殖・巨大化すると同時に転移によって他の臓器に飛び火するからなのです。

1.ガン細胞が自分の生まれた場所を離れる。
2.血管やリンパ管の内部に侵入する。
3.血液、リンパ液の流れに乗って体内を移動する。
4.どこかの臓器に付着し、そこでふたたび増殖してコロニー(ガン細胞の集団)を作る。

これら4つのステップのうちのどれかひとつでもうまくいかなければガンは転移できません。
今、世界中のガン研究者の方々にとって、これらのステップを妨害する方法を見つけることは最重要課題のひとつです。

Q.ガンの再発とはどんな状態をいうのですか?
A.治療によって、ガンが一度完治したように見えてから再びガンにかかることを再発と呼びます。 
1.前回のガンを治療したあとに取り残された少数のガン細胞や転移に気ずかれずに、再び増殖
2.前回のガンとは無関係に新しい別のガンにかかるケース
が考えられます。

どちらもガンを招く生活習慣を改善して予防に努めるとともに、ガンの取り残しや転移が起こっていないかを確認するため、定期的な検診を受けてください。
仮に再発する場合、治療後2〜3年、おそくても5年以内におこるといわれますが、臓器によっては10年以上潜伏してから再発する例もあります。

Q.ガン細胞を免疫で殺せますか?
A.人間は生まれながらにしてガン細胞を攻撃する「免疫」というしくみをもっています。今、その力を高めてガンと戦う新しい試みが始まっています。   <<ガンと免疫へ
「ガンがみつかったのに何の治療もしないうちに消えていた」という話は、世界中で枚挙にいとまがありません。ガンが消失しないまでも、その成長が止まったという報告も多々あります。

「免疫システム」は“自分のものでない”と認識された分子や病原体を発見して攻撃するシステムです。
免疫細胞が生産する物質は2種類あります。「抗体」と「サイトカイン(生物活性物質)」です。

「抗体」は体に侵入した病原体や毒物を見分けるという重要な役割があります。病原体(抗原)という“鍵”にあう“鍵穴”をつくり、くっつくことで動きを封じ込めます。

免疫細胞が生産する第2のタンパク質である“サイトカイン”は免疫細胞同士の連絡役です。ひとつの免疫細胞が分泌したサイトカインは、他の免疫細胞に送り届けられると、その細胞が活発に働くように促したり、別の種類の細胞に変化するよう指示します。サイトカインはまた、侵入者とみなした物質を自分自身で攻撃することもあります。

サイトカインには「インターロイキン(IL)」「インターフェロン(INF)」「腫瘍壊死因子(TNF)」などの種類があります。

1990年代になって、免疫がガンに対抗する仕組みが分子レベルで明らかになりました。
ガンだけが持つ抗原(ガン特異抗原)がみつかり、その抗原を見つけて攻撃する「細胞障害性Tリンパ球(CTL)」がどのように活動するかも明らかになりました。
さらに、「抗原提示細胞(APC)」という種類の免疫細胞の働きもより詳しくわかってきました。
これはガン細胞の抗原をとらえ、自分自身の細胞の表面にそれを出しておくことにより、細胞を殺す能力を持つ別の免疫細胞に「抗原を探せ」と指示する細胞です。

免疫システムを利用してガンを治療する「遺伝子治療」もすでに始まっており、今後免疫療法はガン治療のひとつの柱になると言われています。
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